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2025.08.18

歯周病でもインプラント治療は受けられる?施術に進むための条件と注意点を解説

▼目次

1. 歯周病でもインプラント治療はできる?

2. インプラント治療が可能なケースと難しいケースの見分け方

3. インプラント施術前に確認すべき条件

4. 西宮市甲子園口の歯医者 あしかり歯科クリニックのインプラント治療

 
 
失った歯を補う方法として広く知られているインプラント治療は、見た目や噛む力の回復が期待できます。
しかし、歯周病の経験がある方は「本当に受けられるのか」と不安に感じることもあるかもしれません。
実際、歯周病の状態によってはすぐに施術できない場合もあり、その際は事前に治療や準備が必要になることがあります。

今回は、歯周病とインプラント治療の関係性、インプラント治療が可能なケースと難しいケース、そして施術前に確認すべき条件について解説します。

 
 

1. 歯周病でもインプラント治療はできる?

インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。しっかり噛む力が回復すると期待されるため、多くの方に選ばれています。ただし、歯周病の状態によっては治療方針が変わることもあります。
 

①進行中の歯周病がある場合は治療を優先することがある

歯周病が進行している状態でインプラントを行うと、周囲に細菌が感染しやすくなり、インプラントの寿命を縮める可能性があります。そのため、まずは歯周病の治療を優先し、口腔内の状態が落ち着いてからインプラント治療を検討することが基本とされています。

 

②軽度で安定している場合はインプラント治療が検討されることもある

歯ぐきの炎症が落ち着いており、症状が安定している状態であれば、インプラント治療が行われることもあります。歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態などを診たうえで、慎重に判断されます。
 

③顎の骨が吸収している場合は追加処置が必要なこともある

歯周病が進行すると顎の骨が減少することがあります。インプラントをしっかり固定するために骨の量が足りない場合は、「骨造成」などの処置を検討する可能性があります。
 

④治療後も継続的なケアが必要

インプラント自体はむし歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨は細菌の影響を受けることがあるため、歯周病と同様のケアが求められます。治療後も定期的な通院と丁寧なセルフケアが欠かせません。
 

⑤全身の健康状態にも目を向けて判断する

糖尿病や喫煙習慣などがあると、歯周病のリスクが高まりやすく、インプラント治療にも影響が出ることがあります。治療前には、口腔内だけでなく全身の健康状態もあわせて確認しておくことが大切です。
 
歯周病があるからといって、インプラントが受けられないとは限りません。ただし、症状の程度や骨の状態を見極めながら、慎重に治療方針を検討していく必要があります。

 
 

2. インプラント治療が可能なケースと難しいケースの見分け方

歯周病があっても、状態によってはインプラント治療を検討できる場合があります。口腔内の状況や生活習慣など、さまざまな要因を踏まえて判断されます。ここでは、比較的治療に進みやすいケースと、慎重に判断が必要なケースについて解説します。
 
<インプラント治療が検討されるケース>

①歯周病が落ち着いていて、炎症の再発リスクが低い

歯ぐきの腫れや出血がなく、歯周ポケットの深さも安定している状態であれば、インプラント治療が検討されることがあります。歯周病が再発しにくいと判断されるかどうかが、治療の可否を決める重要なポイントとなります。
 

②骨の量が十分にある

インプラントは顎の骨に埋め込む治療のため、骨の厚みや高さが十分にあることが一つの目安となります。骨量が足りていれば、追加の処置を行わずに治療を短時間で進めやすくなる場合があります。
 

③口腔内の清掃状態が保たれている

日常のセルフケアが丁寧で、プラークや歯石の蓄積が少ない場合には、細菌の影響を受けにくいと考えられ、治療を検討しやすくなることがあります。
 
<インプラント治療が難しいケース>

①炎症が残っている、もしくは再発の傾向がある

歯周病の治療中、または炎症が完全に治まっていない場合は、インプラントに悪影響が及ぶ可能性があります。このようなケースでは、まず歯周病の改善を優先し、口腔内の状態を整えたうえで検討されることが多いです。
 

②骨が大きく吸収されている

歯周病の影響で顎の骨が減っていると、インプラントを固定するのが難しくなることがあります。必要に応じて骨造成などの追加処置が検討されることもありますが、治療期間や費用に影響する場合があります。

 
このように、歯周病がある場合でもインプラント治療が必ずしもできないわけではなく、口腔内の状態が安定していれば治療が可能になるケースもあります。
まずは口腔内の状態をしっかり把握したうえで、無理のない治療計画を立てることが大切です。

 

 
 

3. インプラント施術前に確認すべき条件

インプラント治療を進めるには、あらかじめ歯周病の治療と適切な管理が行われていることが前提となります。ここでは、施術前に必要とされる治療内容や、事前に満たしておきたい条件について説明します。
 

①プラークコントロールの習慣が身についている

歯周病の原因となるプラークを日常的に取り除く習慣があるかどうかは、治療の可否を左右する要素のひとつです。歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを使って丁寧に磨けているかが確認されます。
 

②歯周ポケットの深さや歯ぐきの出血が落ち着いている

歯周ポケットが深く、出血が続いている状態では、インプラントを行う前にさらなる歯周病治療が必要と判断されることがあります。一方で、ポケットの深さが安定し、炎症の兆候が見られなければ、治療に進める可能性が高まります。
 

③定期的な通院ができること

インプラント治療は一度で終わるものではなく、施術後の経過観察やメンテナンスが大切です。通院を継続できるかどうかも、治療計画を立てるうえで確認されることがあります。
 

④骨の状態に合わせた追加処置への理解がある

骨がやや不足している場合でも、骨造成やサイナスリフトといった補助手術を行うことで、インプラント治療が可能になることがあります。
ただし、こうした処置には時間や費用がかかることもあるため、事前にしっかり説明を受け、理解しておくことが大切です。

 

⑤全身の健康管理もあわせて行っている

糖尿病や高血圧、喫煙などの全身的な要因は、歯周病の進行やインプラント治療の成功に影響を与えることがあります。持病がある場合は、かかりつけ医と連携をとりながら治療を進めることが望まれます。
 
インプラントは歯周病の影響を受けやすいため、施術前に口腔内の環境をしっかり整えておくことが非常に重要なポイントとなります。

 

 
 

4. 西宮市甲子園口の歯医者 あしかり歯科クリニックのインプラント治療

 
兵庫県西宮市甲子園口の歯医者「あしかり歯科クリニック」では、患者さん一人ひとりの状態やライフスタイルに寄り添い、将来を見据えたインプラント治療をご提案しています。

歯を失った場合の選択肢の一つとして検討されるインプラント治療には高い専門性と診断力が求められます。当院では、治療歴25年以上、年間インプラント治療実績100本以上の豊富な症例経験から、事前のカウンセリングから治療後のメンテナンスまで一貫して対応。患者さんにとって納得のいく治療が受けられるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。

また、診断の精度と治療の安全性を高めるため、歯科用CTや高性能な医療機器を導入。骨の状態や神経の位置を立体的に把握し、インプラント治療の可否やリスクを事前にしっかりと見極めたうえで、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案いたします。
 

<あしかり歯科クリニックのインプラント治療>

①精密な診断と納得のいくカウンセリング

インプラントは見た目の回復だけでなく、「しっかり噛める機能」を取り戻すための治療です。当院では、CT撮影をもとに骨量や骨質、神経の位置などを詳細に確認し、患者さんの状態に合った治療計画を立案。専門用語をかみくだいてご説明し、ご納得いただいたうえで治療を進めています。
 

②痛みや不安への丁寧な配慮

手術に対する不安を少しでも軽減できるよう、麻酔の方法や治療の流れについてもしっかりご説明。必要に応じて、麻酔の種類も柔軟に対応します。術後の痛みや腫れをできる限り抑えるため、患者さんの体調や生活スタイルも踏まえて、無理のないスケジュールを提案します。
 

③一人ひとりに合わせた柔軟な治療方針

「インプラントがすべての方に適している」とは限りません。当院では、ブリッジや入れ歯など他の治療法と比較しながら、患者さんにとって最適な選択肢を一緒に考えます。無理にインプラントを勧めることはせず、将来の健康やメンテナンス性を重視したうえで、納得いただける治療をご提案しています。
 
インプラント治療は、治療の内容や進め方によって、その後の食生活が変わる選択です。
西宮市・甲子園口周辺でインプラント治療をご検討の方は、あしかり歯科クリニックへご相談ください。

 
▼あしかり歯科クリニックのインプラント治療について

インプラント


 

まとめ

 
歯周病があっても、症状が落ち着いていればインプラント治療の選択肢に入ることがあります。ただし、歯ぐきの炎症の有無や骨の状態、日頃のケア状況など、さまざまな要素を踏まえて慎重に判断されます。
インプラント治療を始める前には、歯周病の進行を抑える処置を行い、必要に応じて骨や全身の状態も確認することが大切です。

兵庫県西宮市甲子園口周辺で歯周病とインプラント治療についてお悩みの方は、あしかり歯科クリニックへご相談ください。

 

監修:院長 芦刈貴光

略歴
平成12年  大阪大学歯学部 卒業
平成12年  大阪大学歯学部付属病院
歯科保存科 勤務
平成14年  大阪市の大型歯科医院
副院長として勤務
平成20年  あしかり歯科クリニック 開院
平成28年  医療法人あしかり歯科クリニック 設立
資格
厚生省認可臨床研修指導医
所属学会等
西宮市歯科医師会